
図書館は不要なのか?清瀬市長選の結果に心底ほっとした理由
以前のブログで、東京都清瀬市の「図書館統廃合問題」について触れました。
市内に6館ある図書館のうち4館を統廃合し、その代替手段として「本の無料配送サービス」を導入するというお話です。
そして先日29日に行われた清瀬市長選挙では、まさにこの図書館問題が最大の争点となりました。結果はどうなったかというと……図書館の存続を訴えた候補が見事当選を果たしたそうです!
このニュースを聞いて、私は心の底からほっとしました。
「本の無料配送」では図書館の代わりにならない
統廃合の代替案とされた無料配送サービスには、なんと1億円もの予算が計上されていたそうです。しかし、本を愛する身からすれば、これは全く無駄なお金だと言わざるを得ません。
なぜなら、本というものは**「実際に書棚の間を歩き、手に取ってパラパラとページをめくってみて初めてわかること」**が山のようにあるからです。検索して指定した本だけが手元に届く無料配送システムでは、図書館ならではの「未知の本との偶然の出会い」は決して代替できません。
活字離れの時代だからこそ嬉しい「市民の選択」
今回の選挙結果は、「やはり私たちの街に図書館は必要だ」と思っている人がこれだけたくさんいたという証拠です。これは本当に嬉しいことだと思います。
昨今、全く本を読まない人が増えていると言われていますよね。本どころか、X(旧Twitter)の140字程度の短い文章ですら誤読が飛び交う時代です。
しかし、本を読むことは単なる「情報収集」にとどまらず、私たちの**「人間形成」においても不可欠なプロセス**だと私は信じています。
『本が死ぬところ暴力が生まれる』
そんなタイトルの本もあります。もしこの世界から本が、そして図書館がなくなってしまったら、今とは全く異なった精神性を持つ人間が現れる社会になってしまうのではないでしょうか。
自分の街の図書館を守るために
私が今回ここまで安堵したのには、もう一つ理由があります。
もし清瀬市の選挙で統廃合が肯定される結果になっていれば、「清瀬市でできたのだから」と、私の住んでいる自治体でも同じように図書館の統廃合の波が押し寄せてきたかもしれないからです。
地域の文化と教育の拠点である図書館。その灯が守られた今回の結果に、ひとりの本好きとして心から拍手を送りたいと思います。