教育文化経営学院

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【大学院入試・大学編入:学びのヒント 第4回】学問系統・志望学科が決まらないあなたへ。「やりたいこと」より「やってきたこと」を見つめ直そう

【日曜連載 第4回】学問系統・志望学科が決まらないあなたへ。「やりたいこと」より「やってきたこと」を見つめ直そう

教育文化経営学院です。 毎週日曜更新の連載コラム、第4回となりました。

大学院入試や大学編入において、「どの学問系統に進むべきか」「どの学科・専攻を選ぶべきか」と頭を抱えている方は少なくありません。大学のパンフレットを何度めくっても、自分の「やりたいこと」が何なのか、ピンとこない。そんなふうに立ち止まっていませんか?

今回は、そんな進路選びの迷路にいるあなたへ、少し視点を変えるお話をしたいと思います。

頭で考えた「やりたいこと」の罠

進路を選ぶとき、私たちはどうしても「これから何をやりたいか」を頭の中で一生懸命に探そうとしてしまいます。しかし、パンフレットの文字面から選んだり、将来の職業から逆算して「やりたいはずだ」と思い込んだりしたものは、いざ研究計画書を書こうとすると、どうしても筆が止まってしまうものです。

そんな時は、「やりたいこと」を探すのを一度やめてみてください。 その代わり、「自分がこれまで、無意識のうちに『やってきたこと』」に注目してみるのです。

以前、当学院にご相談に見えた、ある学生さんのエピソードをご紹介しましょう。

歴史の教師を目指していた学生さんの「本当の関心」

その学生さんは、大学で歴史学を専攻されており、「将来は中学の社会科か、高校の地理歴史科の教師になりたい」と、地元の国立大学大学院(社会科教育専攻)をご志望でした。

とても熱心で真面目な方でしたので、私もその目標に向けて研究計画書の作成や筆記試験の対策を進めていました。このままの調子でいけば、きっと合格できるだろうと感じていました。

ところが、個別指導を重ねていく中で、授業の終わりに「先生、少し相談にのっていただけませんか」と声をかけられることが増えてきました。 お話を伺うと、中学生の妹さんが学校に行きたがらず、不登校になりそうだ、と大変心配されていたのです。

その学生さんは妹さんを救いたい一心で、不登校に関する専門書や、女子中高生の心理、友人関係に関する本を、ご自身で大量に読まれていました。指導のたびに、このご相談のウェイトが少しずつ大きくなっていきました。

8対2の法則:本棚が教えてくれた「進むべき道」

いよいよ、本格的に研究計画書を書き上げるという時期になりました。しかし、ご本人の筆は進みません。妹さんのことが心配で、歴史教育の勉強があまり手についていなかったことに、負い目と迷いを感じていたのです。

そこで私は、あえて少し時間をとり、こう提案しました。 「この間にあなたが読んだ本をすべて整理して、私に教えてくれませんか」

数週間後、その学生さんが整理してくれた読書記録を見てみると、全体の8割が不登校や生徒指導に関する本で、歴史学や歴史教育に関する本は(大学の課題テキストを含めても)わずか2割でした。

その事実を前に、私ははっきりと申し上げました。 「それならば、大学院の専攻を『教育学(あるいは生徒指導論)』に変更しましょう」

「知りたい」という渇望こそが、最強の受験対策

ご本人は戸惑われました。学部では教員免許取得に必要な最低限の教育学の単位を取っただけで、系統的に教育学を学んだ経験がなかったからです。「そんな自分が、教育学専攻の大学院に進学できるはずがない」と思い込んでおられました。

しかし、私は確信していました。妹さんのために必死で専門書を読み漁っていたあの期間の勉強ぶり、そしてその吸収力は、すでに学部レベルの学習を十分に凌駕していたからです。

「自分が知りたくてたまらなかったこと、夢中で調べていたこと。それこそが、そのまま受験対策になるんですよ」

その事実に気づいた瞬間から、その学生さんの勉強はさらに加速しました。自身の切実な問いがそのまま研究テーマになったため、研究計画書には圧倒的な熱と説得力が宿りました。

結果、その方は、高校生の時には手が届かなかった第一志望の地元国立大学大学院に見事合格されました。

本当にやりたいことは、すでに「やっている」

「やりたいこと」として頭の中でひねり出したことや、パンフレットの選択肢から選んだものは、実はあまり良い選択にはなりません。

なぜなら、人は、本当にやりたいこと、本当に心が求めていることは、すでに日々の行動の中で「やってしまっている」からです。

時間を忘れて読んでしまう本、ついネットで検索してしまうこと、誰かに語りたくなってしまうテーマ。

もし今、あなたが志望学科や研究テーマで迷っているなら、これまでのご自身をそっと振り返ってみてください。あなたが時間を忘れ、集中して夢中になっていたことは何ですか? その「やってきたこと」の延長線上にこそ、あなたが本当に進むべき道が隠されています。


おわりに

いかがでしたでしょうか。第4回は「志望学科の決め方」についてお話ししました。 自分一人では「やってきたこと」の価値や、それがどの学問系統に結びつくのか気づけないことも多いものです。そんな時は、ぜひ私たち専門家にお話をお聞かせください。

この連載コラムは、毎週日曜日に更新していきます。 次回も、受験生の皆さんの背中をそっと押せるようなヒントをお届けします。どうぞお楽しみに。

■ 個別相談のご案内 教育文化経営学院では、あなたの「やってきたこと」や「興味の種」を一緒に掘り下げ、最適な進路を見つける学習相談を行っています。志望分野が決まっていなくても、まったく問題ありません。 まずは一度、お気軽にご相談にいらしてください。

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